主な勤務先と待遇は？

医療施設併設型

病院や診療所、クリニックなどの医療施設に併設されている病後児保育所です。ほとんどの病後児保育所がこのタイプです。
医師が常駐しており、容態が急変してもすぐに診てもらえるとあって感染力の強い病気や症状が重かった子供を預かることが多いようです。「健康な子供に病気をうつしてしまうのでは」と懸念されることが多い病後児保育ですが、保育室を仕切って隔離したり、感染管理に配慮された環境になっていることが多いため、感染が拡大する心配はありません。
病院の系統によって看護師に求められる知識やスキルは違うので、転職を考えているのなら応募する前にどんな知識やスキルが必要なのかをよく調べておきましょう。

保育所併設型

保育所に併設されている病後児保育所のことです。医療施設併設型の次に多いのがこのタイプで、比較的症状の軽い子供を預かる傾向があります。いつも通っている場所や顔見知りの保育士がいる環境で過ごせるので、病気やケガで心細くなっている子供も安心です。

専門の施設

NPO法人や民間企業が運営している病後児保育専門の施設です。まだそれほど数は多くありませんが、先述したように病後児保育の需要が高いわりに行政の動きは鈍いため、今後ニーズに合わせて増加する可能性があります。

訪問型の病後児保育

病後児保育所の数はそれほど多くありません。定員も5人前後と少ないため、預けたくても預けられないこともあります。そのような場合に便利なのが利用者の自宅に来て保育してくれる訪問型保育サービスです。スタッフの数さえいれば定員を気にすることなく利用できるので、預け先に悩んでいる保護者にとっては使いやすいサービスです。

気になる待遇について

病後児保育所は看護師の職場としてはマイナーなため、給料などの待遇面に不安を感じる人もいることでしょう。病後児保育所の求人を見てみると、月給20万円前後が相場のようです。勤務先のタイプや運営元の規模の大きさなどで変動はありますが、医療法人が運営している病後児保育所は比較的給料が高めです。
病院勤務の看護師に比べると給料は低めですが、これは病後児保育には夜勤がなく日勤中心であることが大きく関係しています。回復傾向にあるとは言え、病児を預かる病後保育所は朝から保育所の閉園時間まで預かるのが一般的です。24時間対応しているところも多少はありますが、基本的に夜勤はありません。給料のことだけを考えてしまうと相場よりも低いと感じてしまうかもしれませんが、夜勤で体調を崩す心配がない病後児保育所は働きやすい職場だと言えます。